根来寺に琵琶の音色 覚鑁上人の命日で法要
光明殿内には琵琶の音色が響き渡った
根来寺の開祖である覚鑁(かくばん)上人の命日を供養する「報恩講」が12日、岩出市根来の同寺境内の光明殿であり、初めて琵琶演奏が奉納された。
奉納したのは同市在住の琵琶演奏家、光明寺流の稲田公玄さん(79)。全国の根来寺の末寺などから集まった僧侶ら約40人と一般参拝者約30人が見守った。稲田さんは、年1回だけ開帳される覚鑁上人像の前で、平家物語の冒頭「祇園精舎」を演奏。同流派の大西麻香さんも平家物語「青葉の笛」を演奏し、堂内に美しい音色を響かせた。
稲田さんは「きょうはいつものマイクを使いませんでしたが、お堂の響きが非常によく貴重な体験になりました」と話していた。
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