ギットハブ創業者が県訪問 データ公開称賛
世界中のプログラマーが利用するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「GitHub(ギットハブ)」の共同創業者スコット・チャコン氏が米国本社から来日し、17日、県庁の仁坂吉伸知事を訪問した。
ギットハブは、インターネット上で文書やデータ、プログラムなどを他者と共同で制作・提供・開発するサービス。ことし11月現在1180万ユーザーがおり、国土地理院、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ホワイトハウスなども活用している。
県はことし2月、自治体として国内で初めてギットハブに公式アカウントを開設。避難先情報一覧、津波浸水想定図、道路規制情報などから県立図書館の年間貸し出しランキングまで、県が持つさまざまな情報をオープンデータとして次々と公開しており、先進的な取り組みとしてチャコン氏が訪問した。
チャコン氏はここ1年間、日本各地を回ってギットハブの啓蒙活動を行っているといい、「いろんな人から和歌山県の活用法を聞き、感心している。素晴らしい取り組み」と評価。「他の人が活用できる、より重要なデータ、ソフトの公開や、オープンデータを使ったソフト開発、イベント開催なども検討してみては」と提案した。
仁坂知事は防災への情報通信技術の活用など県の取り組みを話し、「今後も活用させていただき、みんなを幸せにできれば」。記念品として県の「きいちゃん」、ギットハブの「オクトキャット」の両マスコット人形を交換した。
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