高校教員ら意見交換 学習指導要領改訂で
学習指導要領が改訂され、平成32年度から順次実施されることに伴い、県内の高校の教職員が情報交換を行う教育課程研究協議会が8日、県立和歌山工業高校(和歌山市西浜)で開かれ、紀北地域の高校の教職員約400人が参加した。
文部科学省が全国の小中高生が最低限学ぶべき内容を定めた学習指導要領は、各学校が教育課程を組み立てる上で基本となるもの。学校では指導要領と県が改訂ごとに発行する手引書を基にカリキュラムを作る。約10年ごとに改訂され、現在実施されている指導要領は平成21年に改訂された。
協議会では、教科ごとに分かれ、先月開示された素案の説明、カリキュラム作成における課題への対応が話し合われ、教職員同士の情報交換会が行われた。
新しい指導要領は32年度から小学校、中学校と順次施行され、高校では34年度から年次進行で施行される予定。
今回開示された指導要領の素案では、ゆとり教育からの脱却とともに、時代の流れに合わせてより必要となる能力を養うことを狙った結果、社会科では新たに必修科目となる世界史と日本史を学ぶ「歴史総合(仮称)」のように、それぞれの教科において編成が変わり、新しい名称の科目ができている。また、全体として総授業時間が増加している。
高校の次期学習指導要領は来年度に告示予定。今後は県内の学校へ周知を図り、教科書と手引書の改訂を経て施行される。
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