初アルバム「HOME」発売 アロエルート
田辺市出身のアコースティックデュオ・アロエルートが19日、待望のファーストアルバム「HOME」をリリースした。結成13年目にして渾身(こんしん)のアルバム発売。タイトルには、原点であるふるさとへの思いを込めたといい、2人は「いつでも笑顔で帰って来られる場所がふるさと。旅立ちの季節に、全ての人に贈るアルバムです」と話している。
平成16年、高校の同級生だった森田哲平さん(33、ボーカル)、松本そうすけさん(33、ギター・コーラス)で結成。翌年には東京で開かれたストリートミュージシャンのコンテストで準優勝。東京で活動した後、22年には拠点を地元の田辺市へ移した。
24年には、「モーニング娘。’17」らが所属するアップフロントグループ主催のオーディションで、全国2000組の中から、田辺の方言を交えて歌った「あの頃と同じ空の下で」で3位入賞。26年には「プロポーズ~こい、あいやらよ」でメジャーデビューを果たし、現在は地元の田辺市をはじめ、県内に活躍の場を広げている。
初アルバムは6曲入り。音楽活動の大きな節目となった「あの頃と同じ空のもとで」をはじめ、軽快なポップスからバラードまで多彩な楽曲を収めている。
このうち「手紙」は、ふるさとを離れるわが子へ、両親からの思いを込めた曲。「Rain」は、スペイン舞曲風にアレンジし、これまでのアロエルートにない雰囲気の曲に仕上がっている。
森田さんは「夢を追い掛けて東京へ出て、和歌山に帰ってきたからこそ、生まれたアルバム。ふるさとを離れて、あらためて気付いた思いを込めた。この春に旅立ち、新たなスタートをした人や見送る人、全ての人に共感してもらえるはず」と話し、松本さんは「アルバムというと、これまでの曲をまとめるイメージが強いかもしれませんが、ほぼ新曲。僕たちが今出せる力の100%が詰まった一枚」と自信をのぞかせている。
全国のCDショップで販売している。2000円(税込み)。
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