漁港で転落の男性救助 釣り人3人に感謝状
水難事故に遭った男性を救助したとして、和歌山西署(南惠一署長)は15日、釣り人の男性3人に感謝状を贈った。
感謝状を受け取ったのは、和歌山市紀三井寺の会社員、杉谷誠さん(53)、神戸市東灘区の会社員、岸洋一さん(38)、京都府八幡市の会社員、赤嶺勝俊さん(49)。3人に面識はなく、現場で協力して救助活動に当たった。
水難事故は5月4日午前11時40分ごろ、和歌山市新和歌浦の和歌浦漁港付近の防波堤で発生。1人で訪れ、釣り中に酒を飲んで休憩していた東京都板橋区在住の男性(57)が、居眠りが原因で体のバランスを崩し、消波ブロックの間で約3㍍下まで落下。音に気付いた杉谷さんが男性を発見し、119番通報するとともに、赤嶺さんと岸さんが男性を引き上げて助け出した。男性は頭などを打ったとみられるが、命に別条はなかった。
感謝状贈呈式は同署で行われ、杉谷さんと岸さんが出席。南署長が2人に感謝状を手渡した。
よく現場付近を訪れるという杉谷さんは「釣りは安全に楽しんでほしいですね」、家族で初めて訪れていたという岸さんは「当時は必死で、状況をあまり覚えていませんが、男性が命に別条なく良かった」と話し、喜んでいた。
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