あいサポーター要請へ 初の一般向け研修
さまざまな障害の特性を理解し、障害がある人をサポートする「あいサポーター」の養成に向けた県主催の研修がこのほど、和歌山市毛見の子ども・女性・障害者相談センターで開かれた。
県は障害の有無にかかわらず、全ての人が住みやすい社会の実現を目指し、昨年8月末から「あいサポート運動」に取り組んでいる。同運動は平成21年に鳥取県で始まり、ことし6月時点で全国8県8市町で実施されている。「あいサポーター」の他、同運動に参加する企業や団体を「あいサポート企業・団体」に認定する取り組みも行っており、県内のサポーター数は約2000人、認定企業・団体は8団体。これまでの研修は、参加を希望する企業や団体に県障害福祉課の職員が出向く形だったが、さらに運動を広げようと一般向けの研修を初めて開催した。
研修では、同課計画調整班の秋月清秀班長が運動の概要を紹介。県内で約7万4000人が障害者手帳を所持しており、その割合は県民13人に1人に当たることや、難病を抱える人は病状に波があり、同手帳が交付されにくい現実を説明した。説明終了後は、聴覚障害や知的障害、肢体不自由など12の障害についてその特徴や必要な配慮などを紹介する研修DVDを視聴。多くのあいサポーターが出演し、参加者たちは各障害について理解を深めた。
秋月班長は健常者が障害者向けの駐車場を利用することや、点字ブロックの上を歩くことが障害者に不便を強いることになると訴え、「今後も定期的に一般向けの研修を実施していきたい」と話していた。
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