ドイツで高齢者福祉研究 土山さんら派遣
内閣府青年国際交流事業の派遣に伴い、ドイツへの派遣団長に任命された和歌山県和歌山市田野、ケアハウスわかうら園の土山德泰施設長が11日、県環境生活部の山田成紀部長を表敬訪問し、派遣に向けての取り組みや意気込みを話した。
日本と世界の青年が交流して相互理解を深め、各分野で活躍する青年を育成する事業で、土山さんはその中の地域課題対応人材育成事業「地域コアリーダープログラム」の高齢者関連の調査研究を行うチームの団長に推薦、任命された。
訪問には土山さん、山田部長、青少年・男女共同参画課の山本佳之課長が出席。ドイツでの活動内容を紹介し、両国の介護福祉制度について話し合った。
山田部長は「ドイツで学んだことを県内にもフィードバックしてもらいたい」と期待を込めた。土山さんは「ドイツへの移民を福祉人材として受け入れる仕組みや、専門知識のある高齢者の活躍などさまざまな高齢者への取り組みを学び、帰国後もチームで共有できるようにしたい」と話した。
同チームでは内閣府の選考を通過した全国の理学療法士や助産師、シルバー人材センターの相談員ら9人がドイツに派遣され、ベルリン、フランクフルト、ボンの3都市で認知症や官民連携のサービス、元気な高齢者の支援など、それぞれのテーマについて取り組む。
派遣団は10月6日から東京での事前研修に参加し、8日から10日間ドイツに滞在する。
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