フルーツを豪華に装飾 カービング体験
タイの伝統工芸で、果物にきらびやかな彫刻を施す「フルーツカービング」の教室がこのほど、和歌山県和歌山市片岡町のサロン・ド・ブレストで開かれ、会員や一般応募で集まった希望者ら27人が美しい食の技術を体験した。
公益社団法人全日本司厨士協会関西地方本部岡山県本部紀州支部(島田均支部長)が主催で教室の始まりは平成21年。食の祭典「食博覧会」で協会がカービングを披露したことがきっかけで、その年から毎年大阪で開催されている。和歌山での開催はことしが初めて。
講師はNPO法人日本氷彫刻会西日本地方本部の兒玉和義会長。刃が薄く柔らかいカービングナイフを使って、参加者らが練習用の大根と直径約20㌢のハネジューメロンに慎重に刃を入れ花の形を作っていった。「ナイフを寝かせて引きながら切ることで艶が出ます」と兒玉会長の丁寧な説明があり、参加者らは一心にフルーツと向き合っていた。
以前にフルーツカッティングを習っていたという大良直美さんは「カービングはナイフの使い方が非常に細かいので、学んだことを練習し、正月料理で披露したい」と意気込んでいた。
兒玉会長(62)は「カービングを行うと、宴会やパーティーのデザートが豪華になります。食卓に花を添え、おもてなしの心を表現してもらえれば」と話していた。
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