働く女性が経験語る 金融3社が初の交流会
和歌山県の金融業界の一線で働く女性たちのつながりを深めキャリアについて考える機会になればと、紀陽銀行、東京海上日動火災保険、野村證券の3社による「女性社員交流会」が、和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で開かれた。
女性活躍推進法が2016年に施行され、県でも昨年、「女性活躍企業同盟」が発足するなど女性活躍の機運が高まっている。だが、「キャリアの参考となるロールモデルがいない」との声もあったことから、3社合同で初めて企画。管理職を目指す若手26人が参加した。
第1部では、各社の管理職3人が講演。野村ホールディングスグループ・ダイバーシティ&インクルージョン推進室長の園部晶子さんは20代の頃、結婚を催促する親の意見に悩んだことや、全国転勤がある総合職への転換がなかなか決断できなかったことなどを告白。初の総合職として男性ばかりの職場に赴任し戸惑った経験では、「男性に肩を並べようとするのではなく、女性らしさを自分の特性として生かす」ことが強みだと気付いたという。
続くパネルディスカッションでは、園部さんが「まだ見ぬライフイベントを早くから心配し過ぎないで。自分がやりたいことを軸にその都度判断すればよい」と助言。
東京海上日動姫路支店次長兼姫路支社長の北子千鶴子さんは「2人の子育てで大変な時もあったが、さまざまな人との出会いがあり視野が広がった。仕事を続けてきて良かった」と振り返り、「悩みながら一つ一つ壁を越えていくことがキャリアにつながる。へこたれないことが大事」と後輩にエールを送った。
参加者はメモを取りながら熱心に先輩の話に聴き入っていた。
その後、参加者同士でグループディスカッションや懇親会も開かれた。
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