日常の一瞬を写す 今福小写真クラブ1周年
和歌山県の和歌山市立今福小学校(亀位直規校長)の写真クラブは昨年4月から活動をスタート。もうすぐ発足1年を迎える。「カメラを使うのは初めて」という児童が多い中、これまで三つの写真コンクールで入賞。「今後も自由に楽しく日常の一瞬を撮っていきたい」と張り切っている。
部員は5・6年生10人。作品が県展にも入賞している校務員の山下仁さん指導のもと活動している。クラブ活動は月1回だが、撮影は毎日行う。児童は学校にある一眼レフやデジタルカメラを借りて休憩時間や授業の間に写真を撮影する。
昨年秋ごろからコンクールへの出品を始めた。コンクールに合わせてテーマを設け、活動日まで自由に撮影する。「JAMCA PRIZE2017フォトコンテスト」で6年生の湯田青葉さんがカメラマン賞、「全国学芸サイエンスコンクール」でも湯田さんと5年生の小池由依奈さんが旺文社赤尾好夫記念賞、「県勤労福祉会館写真コンテスト」で6年生の早野結唯君が入選し、井戸芽生さんが期待賞に選ばれた。
普段は日常の気になるものを撮影してみる方針で、児童は友達や教室の風景、学校の近くの畑などを自由に撮影。山下さんのアドバイスで同じシーンでも角度やピントを変えることでできる写真の違いにも気付いた。発足当初はカメラの電源の入れ方にも迷っていた児童だったが、使い方を習得し、距離感や選ぶ被写体にそれぞれの個性が出てきたという。
写真クラブの活動が始まって1年。もうすぐ卒業を迎える早野君は「あまりカメラを使えないこともあったけど、いい写真が撮れたと思う。生き物を撮ることが多かったけど、2学期には人も撮れて良かった」、5年生の小池さんは「写真を撮る機会はクラブに入るまで少なかったけど、風景や友達の笑顔とか、角度によって違うものが撮れる楽しさを知った」と写真がますます面白くなってきた様子。山下さんは「クラブとして発足できただけでもうれしい。先生が撮影協力してくれたおかげでめぐり合えたシーンもあったと思います」と振り返った。
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