春のコスモス花盛り 一冬越え木本小で咲く

 和歌山県の和歌山市立木本小学校(榎原、岡部美代恵校長)で、昨夏から育ててきたコスモスがようやく花を咲かせた。

 同校は毎年、5・6年生十数人で構成する園芸委員会が、前年のコスモスの種を夏ごろに植えている。昨年も同様の活動を行い、例年通り秋に開花。だが、一部は背丈が伸びるだけで花は咲かなかったという。

 岡部校長は、同校の地域ボランティアと相談し、一部のコスモスの育成を継続。委員会が当番制で毎朝水を与え、土日や長期休暇中は教職員が担当した。活動は一冬を越え、3月末から4月にかけてようやく開花。17日にはピンクや白色の花が10輪ほど咲いた。

 5年生の時から委員会で活動し、現在は委員長を務める松本斗輝君(11)は「花が咲いてうれしい。『きれい』と思ってもらえるように育てていきたい」と話していた。

 同校によると、コスモスの品種は分かっていない。県植物公園緑花センター(岩出市東坂本)によると、一部の品種は気温や環境が整えば、この時期でも花が咲く場合があるという。

委員会メンバーの児童とコスモス

委員会メンバーの児童とコスモス