グランド花月採用なるか? 紀州漆器協同組合
紀州漆器組合が自信を持って完成させた看板
海南市船尾の紀州漆器協同組合が制作した、 劇場「なんばグランド花月」(大阪市)用の看板が、 吉本興業㈱主催の「伝統工芸看板大賞」の候補に上がっている。 全国から一次選考を通過した全9作品がノミネートされており、 大賞に選ばれた団体の作品が同劇場の玄関のひさしに掲げられる。 2日朝、 同劇場で結果が発表される。
同社の創立100周年記念事業で、 若手芸人が各都道府県に住む 「あなたの街に住みます」 プロジェクトの一環。 芸人が各地で知り合った伝統工芸の関係団体に、 同社が看板制作の依頼をしていた。 和歌山では県出身のコンビ 「わんだーらんど」 がお笑いを通して地域と交流している。
看板は、 紀州漆器の技術を使った黒塗りの作品。 細かい穴が空いた板の上から塗料を塗り付ける 「スクリーン蒔絵」 の技法で桜の模様を入れた。 大きさは縦97・5㌢、 横30㌢。 同組合は 「制作した看板は見た目も豪華でインパクトのある作品に仕上がった。 紀州漆器の技術でこんなこともできるんだと多くの人にPRしたいですね」 としている。
他のノミネート作品には、 沖縄県の琉球ガラスや鹿児島県の屋久杉を素材に使った作品などがあるという。
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