旧発明館「宙ぶらりん」 維持費年間120万円
処理、または活用方法がなく、そのままの状態の旧発明館
和歌山市が平成21年に閉館した旧市立発明館 (寄合町)。 施設は老朽化し、 居抜きで使うことは不可能な上、 おととし10月には売却を発表したが、 入札者がなかった。 それ以降、 処理方法、 活用方法ともに決まっていない 宙ぶらりん 状態が続いている。
建物 (鉄筋コンクリート構造6階建) は、 紀陽銀行が昭和44年に建築。 59年に市が買い取って発明館としてオープンし、 平成21年に閉館した。 22年10月に売却を発表したが、 入札参加者はゼロ。 この一年間で買い取りを希望する業者もなかった。
場所は、 南海和歌山市駅や中心市街地からも近く、 好立地のため 「施設の再編成を考えてはどうか」 という意見もあるという。 ただ、 建物を取り壊すだけでも1億円程度かかるとみられ、 そのまま使うにしても耐震工事などを行う必要があり、 「どうしたものか…」 と担当課も頭を抱えている状態で、 方針はまったく固まっていない。
施設自体は使っていなくても警備費や電気代など建物の維持費は年間約120万円かかっているため、早急に処分や活用方法を決める必要がありそうだ。
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