県小中は全国平均超え 体力・運動能力調査

 全国の小学5年生と中学2年生を対象にスポーツ庁が実施した2018年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果概要が20日に公表され、和歌山県は小中の男女とも全国平均を上回った。小5は7年連続、中2は2年ぶりとなる。また小5女子、中2男女で過去最高得点を記録し、小5男子も過去2番目に高い数字だった。県教育委員会健康体育課は「10年前は全国平均を下回っていたが、順調に取り組みの成果が出てきた。今後も体力の向上を図っていく」と話している。

 同調査は4月~7月に全国の小学校、特別支援学校小学部の5年生と、中学校、特別支援学校中学部の2年生を対象に実施。小5は全国で1万9723校、106万1626人(県内7683人)、中2は1万322校、99万4158人(同7010人)を調べた。

 小学生、中学生ともに上体起こし、長座体前屈、反復横とび、50㍍走など8種目の競技と質問紙調査(アンケート)を行い、各10点8種目(80点満点)の体力合計点で調査した。

 県内の平均点は小5男子が54・78(全国平均54・21)、同女子が56・84(同55・90)、中2男子が42・74(同42・18)、同女子が50・93(同50・43)で、いずれの世代も全国平均を上回った。

 種目別では、どの世代の男女も握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、ソフトボール(ハンドボール)投げで全国平均を上回った。一方、50㍍走や立ち幅とびは全国平均を下回り、中2は男子で握力、男女とも持久走・20㍍シャトルランで下回った。

 県では全国に先駆けて08年度から、小学生から高校生まで全ての学年で体力テストを実施し、体力向上の重要性を認識。学校体育の充実を図るため、09年度から取り入れたモデル校を設けた授業研究では、体力向上に加え、子どもが考えて学ぶ授業を実践し、運動に親しみやすい環境を整備してきた。運動の機会を拡大するため07年度からは、仲間づくりをしながら個人、団体で順位を競う「きのくにチャレンジランキング」を開始。12年度からは各学校で課題を分析し、解決に向けた授業を作成する「体力アッププラン」を導入している。

 同課は今後、課題である筋力や瞬発力、持久力の向上に力を入れ、幼少期から運動に親しむ資質を育成することにより、「運動する子」と「運動しない子」の二極化を解消し、体育授業を充実させて運動好きな子どもを育てていくとしている。