6事業所認定 和歌山市チャレンジ新商品

和歌山県和歌山市内の中小企業が開発し、成長が期待される商品を市が認定する「チャレンジ新商品」の本年度認定証授与式が14日、西汀丁の勤労者総合センターで行われ、6事業所の6商品が認定された。認定商品は市のビジネスチャンス創出支援補助金の限度額が引き上げられる他、市の広報媒体でのPRなどができる。

式では尾花正啓市長が認定された事業所の代表に認定証を手渡し「市としても商品が売れるように協力していきたい」とあいさつ。審査会委員で和歌山大学経済学部の柳到亨教授は「今までにないものを作り上げようという思いが伝わってきた」とそれぞれの商品を評価した。

また、今回から審査会で特に評価の高かった新商品をグランプリとして表彰。初代グランプリには、パワーアシストインターナショナル㈱のパワーアシストスーツが選ばれた。和歌山大学名誉教授で同社の八木栄一代表(69)は「大学で14年間開発してきた商品。農家からの発注も多く、建築現場などでも用途の可能性が広がると思う。和歌山から日本を元気にできたら」と喜びを語った。

認定された新商品と事業所は次の通り。

◇タイプ別足関節矯正靴下「かんしんソックス」(㈱快養)=4タイプから足に合ったものを着用して体の歪みを矯正

◇可搬型階段昇降機「らく段」(㈱マルトミレンタ)=電動式で介護が必要な人や荷物の搬送の負担を軽減

◇働くじゃばら(㈱ファイブワン)=完熟ジャバラの天然由来サプリメント

◇二軸スクリューポンプ(伏虎金属工業㈱)=非接触・無攪拌(かくはん)の特性を生かしスクリュー部分を1・5倍長に改良し大容量の移送を可能にしたポンプ

◇AGARA CRAFT(㈱吉田)=県特産の桃と山椒が原料のクラフトビール

◇パワーアシストスーツ(パワーアシストインターナショナル㈱)=重い荷物の上げ下ろしや中腰姿勢をアシストするスーツ

認定証を手に事業者と尾花市長(前列中央)と審査委員ら

認定証を手に事業者と尾花市長(前列中央)と審査委員ら