向陽中・高校が優勝 缶サット地方大会
空き缶サイズの模擬人工衛星「缶サット」を打ち上げて、高校生が技術や想像力を競う「缶サット甲子園2019 和歌山地方大会」がこのほど、和歌山県和歌山市加太で開かれた。2日間の大会の結果、県立向陽中学・高校が優勝。2位に大阪電気通信大学高校、3位に大阪茨木工科高校が続いた。
科学、工学への興味を高めることなどを目的に同実行委員会が主催。岐阜県で開かれる全国大会への出場を目指し、県内外の7校が出場した。
自作した缶サットにミッションを設定し、事前・事後のプレゼンテーションと打ち上げ後のミッションの達成結果で審査する。
初日は開会式の後、加太青少年国際交流センターで事前プレゼンテーションが行われた。各チームで上空からの地形を把握、太陽電池のみで観測機器を作動させるエコな缶サットづくり、第三者視点を使った遠隔操縦などそれぞれのミッションと達成に向けた方法や缶サットの性能を紹介した。
翌日は加太コスモパークで缶サットを打ち上げ。その後事後プレゼンを行った。
向陽は自然災害時の缶サットを使ったレスキューシステムの作成を目的に、被災者の位置や地理情報を取得できるシステムを作った。打ち上げた缶サットから写真を撮影し、データをパソコンに送信すること、携帯電話の電波を探し、被災者の位置を特定すること、より遠くの被災地の情報を得るために遠くまで滑空するパラシュート作りのミッションを掲げていた。
向陽中学・高校は全国大会出場が決定。2位以下の学校の出場権は今後調整される。
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