子どもへの貢献たたえて キワニス賞決まる

 和歌山キワニスクラブ(小村哲也会長)は、子どものための社会貢献活動に取り組んだ個人や団体を表彰する第25回キワニス賞の受賞者に、ボランティア団体「てぃ~だちゃいるど」で活動する鈴木寿美さん(和歌山県和歌山市)と「きのくにサイエンスラボ」(宮永健史代表)を選び、表彰式を27日、同市のホテルアバローム紀の国で開いた。

 鈴木さんは、障害の有無に関係なく子どもが交流や情報交換をできる場所をつくり、家族の不安や悩みに耳を傾ける活動をしている。「きのくにサイエンスラボ」は、青少年が科学を楽しみ親めるよう、科学実験教室や自然観察教室などを実施。教育機関、PTA、市民団体などの依頼を受けて出張活動もしている。

 表彰式では小村会長が受賞者をたたえ、同クラブ社会公益委員長の藤本秀樹さんが選考の経過を説明。来賓の尾花正啓和歌山市長、仁坂吉伸知事の代理の細川一也知事室長が祝福した。

 鈴木さんは、6年前に立ち上げた「てぃ~だちゃいるど」の活動で、ダウン症の娘と共に講演や福祉施設の訪問などをしてきたことを振り返り、「娘もフラダンスを踊るなどし、実際に娘の姿を見て何かを感じてもらい、障害を理解してもらう人が一人でも多くなるようにと活動してきた。評価していただきうれしい」と感謝した。

 きのくにサイエンスラボの宮永代表は、小学校から大学までの教職員やその退職者、科学に興味を持つ人たちが会員として活動していることを紹介。「それぞれが専門的知識を持ち、得意分野のテーマを設け、企画した実験教室を開いている。『なぜそうなるのか』を知ってもらうことを大切にしている」と話した。

賞状を手に(左から)小村会長、宮永さん、鈴木さん、藤本さん