最優秀賞に河野君 ジュニア考古学の表彰

 和歌山県立紀伊風土記の丘(和歌山市岩橋)で15日、「チャレンジ!ジュニア考古学」の優秀作品の表彰式が行われ、個人研究小学生の部で最優秀賞に輝いた市立川永小学校2年の河野仁宥(かわのじんゆう)君(8)ら、入賞した小中学生がそれぞれの研究成果を発表した。

 小中学生に考古学についての理解を深めてもらおうと、県内の考古学に関する研究を募るもので、ことしで6回目。夏休みの自由研究など16作品の応募があり、ことしは個人研究部門・小学生の部から、最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞1点、中学生の部から、奨励賞2点、団体研究部門・小学生の部から、奨励賞2点が選ばれた。

 小学生の部で最優秀賞に選ばれた河野君は、勾玉(まがたま)など縄文時代の装身具を制作。式典後の研究発表会では、材料となる滑石(かっせき)探しが大変だったことや、滑石に穴を開けるのが難しかったことなど、完成までの過程を発表した。河野君は「最優秀賞をもらえてうれしいです。発表は思ったより緊張したけど上手にできました。もう3年生でやりたいことも決めています」と早くも来年度に向け意欲をみせた。

 受賞作品を含む応募作品全16点の作品展が、来年1月13日まで同施設内の資料館ロビーで開かれている(資料館ロビーは入館料無料)。

 29日から1月3日まで、毎週月曜日は休館。問い合わせは同施設(℡073・471・6123)。受賞したのは次の皆さん。

 【個人・小学生の部】最優秀賞=「滑石で縄文時代のそう身具を作る」河野仁宥(川永小2年)▽優秀賞=「祝!百舌鳥・古市古墳群世界遺産決定!!天皇陵古墳~和歌山に天皇陵古墳は!?~」岩橋直也(西和佐小6年)▽奨励賞=「江戸時代の紀州」宮本璃香(浜宮小5年)

 【個人・中学生の部】奨励賞=「大日山35号墳と翼を広げた鳥形埴輪」玉置陽飛(日進中2年)▽「刀剣について」永田優翔(日進中2年)

 【団体・小学生の部】奨励賞=「調査隊古墳時代へ!」中谷悠生、中川舜亮、須山央太、山下穂華、保井美友、上野凌聖(直川小6年)▽「倭ノ国存在の証」中谷桧生、北井道夫、田村翔太、佐々木みそら、露峯詩夢、間美緒(直川小6年)

賞状を手に笑顔の子どもたち(紀伊風土記の丘提供)

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