和洋の音色響き合う 雑賀崎小学校でコンサート
和歌山市立雑賀崎小学校(西浜、奥村孝校長)で3日、和楽器の笙(しょう)とピアノのミニコンサートが開かれた。地域住民らも訪れ、日本と西洋の楽器のコラボレーションを楽しんだ。
笙は細い竹筒をわんに組み合わせた楽器で、火鉢などで温めながら吹く。天から差し込む光を表現したといわれる和音が特徴。同校教諭の蟹井貴代さんと玉津島神社保存会のメンバーで笙の演奏会などを開く塚田由里子さんが演奏。音楽の授業にある和楽器鑑賞の単元で、子どもたちに生の音を聞いてもらおうと、塚田さんの演奏を聞いた蟹井さんが提案。急きょコンサートを行うこととなった。
笙はテレビで見たことがある、と答える児童がほとんど。塚田さんは笙の歴史や構造を説明しながら「アメイジング・グレイス」を演奏。蟹井さんのピアノとともにイングランド民謡「埴生の宿」も披露した。5、6年生もリコーダーと鍵盤ハーモニカで参加し、雅楽の「越天楽」に歌人・山部赤人の歌を乗せた「万葉人の和歌の浦」を共に演奏した。
6年生の東出七香さん(12)は「笙の音は初詣に聞いたことのあるイメージだった。古くからある楽器の音だと思った。一緒に合奏するのはあまりないことなので、できて良かった」と話していた。
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