新たに2人陽性 県内のコロナ感染者42人に
和歌山県は15日、和歌山市在住の40代会社員男性と橋本保健所管内在住の70代無職女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は累計42人になった。
県によると、男性は市内の会社に勤務し、通勤には自動車を使用していた。今月6日から鼻づまりがあり、10日には38・5度の発熱や頭痛があったため13日に医療機関を受診。検体を採取しウイルス検査を行ったところ15日に陽性が判明した。病状は安定している。同居家族は3人。
70代女性はすでに大阪市が感染を公表している40代会社員男性の同居家族。男性は大阪市内に通勤している。同市の保健所から県に濃厚接触者として健康観察の依頼があり、14日に医療機関を受診したところCT撮影により肺炎像が確認され、ウイルス検査の結果、15日に陽性が判明した。県によると、重症で酸素投入を受けているが、意識があり発熱はないという。
仁坂吉伸知事は15日に県庁で記者会見し、医療機関での院内感染についてふれ「病院感染がよく報じられている。可能性として心配は心配だが、現在県内の各病院が一生懸命にやってくれている」と話した。集団感染(クラスター)が発生した紀の川市立打田中学校については「誹謗(ひぼう)中傷が目に余る。学校にものすごい勢いで電話がかかってきて口汚く言われている。和歌山県人の尊厳にかけてもやめてもらいたい」と呼び掛けた。
県内では感染者のうち19人がすでに退院。うち12人が社会復帰し、7人が健康観察中となっている。
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