15家族が楽しく交流 震災被災者支援の集い
じゃんけん大会などさまざまレクリエーションがあった
東日本大震災で被災し、 県内に避難している被災者を支援する集い(全国里親会、NPO法人和歌山子どもの虐待防止協会共催)が23日、 和歌山市布施屋の河南コミュニティセンターで開かれた。 避難している15家族30人が参加し、ボランティアも合わせて総勢約100人がゲームをしたり、昼食を食べるなどして交流を深めた。
実行委によると、 避難者は、 避難したことで二重生活を強いられている上、 これまでの隣近所などとの人間関係を失っている。 そのため、 例えば子育て中の夫婦などは相談できる人がいないことから、 虐待などに陥る可能性が高くなるといい、 それらを防止するために横のつながりを持ってもらおうと集いを企画した。
今回参加した家族は福島を中心に宮城、 茨城、 千葉などから避難してきた。 市内を中心に、 橋本市などで生活しているという。
集いでは、 じゃんけん大会やスポーツチャンバラなどのレクリエーション、 コンサートを楽しんだ。 昼食には和歌山名物の茶がゆなどが振る舞われ、 県などから支援物資の提供もあった。また、法律や行政などに関する専門家による相談ブースも設けられた。
8月に福島から避難してきた和歌山市立藤戸台小学校2年生の渡辺日向ちゃん(8)は 「まだ和歌山の言葉は分からないけど、 新しい友達ができて楽しい。 お父さんとおじいちゃんが福島にいて寂しいけど頑張る」 と笑顔。 3月に同県から避難してきた新田育子さん(41)は 「やっと和歌山の生活にも慣れました。 子どもたちも元気でやっています。 これからも支援をお願いします」 と話していた。
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