名草小の栄養士ら優勝 全国学校給食甲子園

第6回全国学校給食甲子園 和歌山市立名草小学校
大江教育長から記念の盾を受け取る土井さんと山中さん、 山本校長 (左から)

 今月、 東京で開かれた地元産物を生かした給食の味などを競う 「第6回全国学校給食甲子園」 (NPO法人21世紀構想研究会主催)で、 和歌山市紀三井寺の市立名草小学校の栄養士、 土井登世さん(47) さんと給食調理員、 山中恭子さん (44) のチームが優勝した。 18日には、 市役所を訪問し大江嘉幸教育長に優勝を報告した。

 給食甲子園には、 全国2057の小中学校や給食センターが参加。 決勝には書類審査を勝ち抜いた12チームが出場し、 実際に調理した。

 土井さん・山中さんチームのメニューは、 サバフライに布引大根の酢の物を合わせたものと、 根菜類や葉野菜をすまし汁にして梅干しを入れた紀州汁、 サツマイモの磯煮、 デザートにミカンを加えた。 保護者から募集したアイデアを取り入れたという。 決勝では、 調理中に小さいミスもあったが、栄養分や味への評価がそのマイナス分を上回った。

 保健給食管理課によると、 名草小学校は本年度から給食の民間委託を開始。 山本紀代校長は 「民間委託が始まった年に優勝というのは意義深い。 保護者の関わりもあり、 子どもたちが食に関心を持ってくれるきっかけになる」。大江嘉幸教育長は「子どもたちは『名草に通っていてよかった』という気持ちになったと思う。これからも充実した給食を提供してほしい」と激励した。

 土井さんは 「農家や納品業者も喜んでくれて。 子どもたちが卒業しても思い出すような給食にしたい」。山中さんは「民間委託になり、この半年間やってきたことが間違いじゃなかった。これからもおいしい給食を作りたい」 と話していた。

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