和歌山から3社出展 世界最高峰の生地見本市

 
 

 12~14日の3日間、 フランス・パリで開かれる世界最高峰の繊維と生地の国際見本市 「プルミエール・ビジョン」 に、 和歌山ニット工業組合(南方克己理事長)の会員企業3社が出展し、 和歌山の技術を世界に伝える。 世界734社、 国内からは40社が参加。 生地の見本市では出展に向けた審査が最も厳しいとされ、 1組合から3社が同時出展するのは日本初という。

 同見本市はパリで年2回、 2月と9月に開かれ、 期間中は世界の有名アパレルブランドのバイヤーら約5万人が訪れる。 そこで提示されるトレンドは、 ファッション業界全体に大きな影響を与えるといわれている。 平成14年に欧州以外の企業の参加が認められ、 日本企業も参加を始めた。

 初出展の際の審査は生地の品質評価だけでなく、 工場の視察、 海外への販路開拓体制の確認などが行われる。 参加が難しい分、 出展企業は一定のステータスを得たことになる。

 今回、 県から出展するのは、 同16年から参加し今回で10回目となる㈱エイガールズ(本社=和歌山市三、 山下雅生社長)と、 初参加の㈱森下メリヤス工場(紀の川市貴志川町前田、 森下展行社長)、カネマサ莫大小メ リ ヤ ス㈱(和歌山市小雑賀、 百間谷(ひゃっけんだに)和紀社長)の3社。

 エイガールズは、 「Bon Voyage(ボン・ヴォヤージュ」がテーマ。トランクに入れてもしわが寄らないといった機能性をコンセプトに、 軽くて柔らかいカシミヤやシルクなどの高級素材を超ハイゲージで編んだ生地を出展する。 「グローバルニッチ日本発世界一」 を掲げて創作に取り組み、 世界のブランドに感動を与える生地・編み地を作り出す。

 森下メリヤス工場は、 婦人高級ブランドを中心に、 天然繊維の洗えるソフトタッチのリネンや、 田染工㈱(紀の川市貴志川町前田、 田篤生社長)が提案・加工したフルーツや花の香りのマイクロカプセルを編み込んだジャージ生地 「アロマジャージ」などを出展。 日本の加工と編み物技術で市場開拓を狙う。 田社長もブースで加工技術の説明を行う。

 カネマサ莫大小は、 約10年前から輸出を視野に入れ、 近年は海外で積極的に販路開拓を行っている。 「世の中にない生地を」 という思いで 「薄地のニットシャツと、 ジャケット、 パンツを作り出す」 をコンセプトに生地を展示する。

 県のニット産業は、 丸編みニット製造において日本シェアの約4割を占める。 世界に向けて和歌山の技術・製品を発信しようと、 同組合は海外への販路開拓やニットのブランド化に取り組み、 本年度はニューヨークでの独自商談会や各種ブランド強化事業を行っている。

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