津波速報を緊急メールで配信 県が開始
県は10日、海底に設置されている津波モニタリング観測システム「DONET」で得られる津波観測情報を活用し、緊急速報メールで迅速な避難を呼び掛ける取り組みを開始した。仁坂吉伸知事が同日の定例会見で発表した。
DONETは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)が三重県尾鷲市沖120~150㌔先の海底に水圧計、強震計、広帯域地震計などの観測計を設置し、地震、津波をモニタリングしているもの。観測点は20カ所あり、平成26年3月から和歌山県に観測データの提供を行っている。
緊急速報メールの配信は県内にいる人全員の携帯電話が対象。DONET観測点2カ所以上で振幅50㌢を超えると、避難を呼び掛ける第1報、振幅50㌢を超えて10㌢単位で振幅が大きくなると、津波が高くなったことを伝える第2報を、NTTドコモは「エリアメール」、その他の携帯電話事業者は緊急速報メールで自動配信する。
ただし携帯電話の受信設定中、通話中などは、メールが届かない場合があるとしている。
仁坂知事は「特に南の方の人は一瞬一刻を争う。県民の安全につなげていくためには(避難を呼び掛ける)いろんな手段があった方がいい。有力な武器がまた一つできた」と話した。

緊急速報メールについて発表する仁坂知事
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