自然の恵みに感謝 長保寺で万物供養祭
あらゆる食材に感謝する「魚介鳥獣草木供養(万物供養祭)」が13日、和歌山県海南市下津町上の国宝・長保寺(瑞樹正哲住職)で行われ、市内の飲食業者ら21人が祈りをささげた。
海南海草調理師会(中岡勲会長)や実行委員会が主催し、食べることの大切さを知り、人間の「知育・体育・徳育」に重要な自然の恵みに感謝の気持ちを込めて実施。今回で7回目となる。国宝の本堂で瑞樹住職が経を唱え、参列者が順番に焼香した。
県調理師会の前田洋三会長(69)は「食育と、生き物や食の大切さを伝えていけるように、感謝の気持ちで長く続けていきたい」とあいさつ。瑞樹住職は「自然への感謝を忘れない皆さんが、優しい気持ちで食事を作られているのは良いこと」と話し、ことし日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」の一部に選ばれた同寺について、遺産に指定されるまでのエピソードや和歌山の観光業について語った。
焼香後は近くの池に金魚40匹を放流し、参列者や協賛者の名前を書いたお札をまいて自然や生き物へ感謝の祈りをささげた。
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