2011年04月11日

04.文化・くらし

能とフラメンコがコラボ 斬新な源氏物語

能とフラメンコがコラボ 斬新な源氏物語

心揺さぶる舞いを披露する松井さん左と森さん

県内初の能とフラメンコのコラボレーション、「悲恋の六条御息所(ろくじょうみやすどころ)」が8日、和歌山市民会館で開かれた。光源氏をめぐる愛と嫉妬(しっと)、悲しみを、能の「静」とフラメンコの「動」の融合で表現。情念がほとばしる斬新な舞台に650人が見入った。主催は「能とフラメンコで綴る源氏物語」公演実行委員会。後援はスペイン大使館、県教委、市教委、本紙など。

出演は、世界各国で能楽の普及に努めている同市の喜多流能楽師松井彬さんと、 「日本人でなければ伝えられない和のフラメンコ」 を追求し、ニューヨークやイタリアでも好評を得ている同市のフラメンコ舞踊家・森久美子さん。構成と脚本、演出も森さんが務め、源氏役の井上光正さんや知念響さん、森久美子フラメンコ舞踊団なども出演した。

赤と白を基調にした照明や白煙、衣装や御簾(みす)などを用いた幻想的な舞台で、笛や太鼓、小鼓、ギター、カスタネットの和洋の音楽が不思議な響きを奏でる中、松井さんと森さんが六条御息所の生霊や浮遊霊をダイナミックに舞い、会場からは 「鳥肌が立った」 の声も。

同市の斉藤郁枝さん(49)は、 「御息所の感情がすごく伝わってきて見入ってしまいました。感動です」 、同市の岡畑和美さん(65)は 「想像以上に素晴らしかった。フラメンコの歌に能の鼓があんなに合うなんて驚きです」 と話していた。





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