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本番まで練習に励む出演者たち |
和歌山市交響楽団(恩地信博団長)が12日の第46回定期演奏会(市民会館大ホール)に向けて練習に励んでいる。当日はフィンランドの作曲家、シベリウスの「カレリア」組曲など3曲を演奏するほか、待ち時間も楽しんでもらおうと、開演前にロビーでミニコンサートを行う予定。練習は当日まであと1回。音程をそろえることなどを課題に出演者全員が気合を入れている。
演奏は同組曲、漫画「のだめカンタービレ」で知られるラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」、刑事ドラマのオープニングテーマにも使われたショスタコーヴィチの「交響曲第5番ニ短調『革命』」の3曲。
先日の練習では、指揮者の泉南市立西信達中学校教諭の小林和夫さん(59)と、和歌山大学教育学部付属小学校教諭の江田司さん(58)の指導を受けながら、休憩時間も惜しんで猛特訓。江田さんは「遊園地に遊びに来た子どもの気持ちで」、「もう少し目立たせて」など個人の演奏に注目して丁寧に指導。管楽器や弦楽器などさまざまなパート演奏から、全体へつながるテンポを合わせようとしてタイミングをつかむのに苦戦する人もいたが、「良いテンポ! 面白いね」と声を掛けられると、うれしそうな表情を浮かべていた。その後もわずかな練習時間を無駄にしないようにと、一人ひとり楽譜を真剣な表情で見つめ、指揮者に合わせて重低音を響かせていた。
バイオリン担当の田村仁さん(30)、夏美さん(27)夫婦は、「一生懸命演奏します」と意気込み、「クラシックになじみのない方も、派手な楽器が多いので注目です。楽しんでもらえたら」と話している。開演は午後2時から。大人1000円、学生500円。収益の一部を東日本大震災の義援金として寄付する。
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