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ちづさんの作品を見つめる来場者。 左は泰弘さんの 「希望」 |
海南市小野田の洋画家小川泰弘さん(58)とちづさん(61)夫妻の展覧会 「イデアへ」 が15日まで、 和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国ギャラリー龍門で開かれている。
泰弘さんの作品は、 静かに佇む女性をヨーロッパの古典技法 「テンペラ」 と油彩の混合技法で描いた、 なめらかで精密な作品。 パリでの個展出品作も多く、 意志を感じさせる表情の 「希望」 や 「明日に向かって」、 透き通った瞳が優しい 「目覚め」 などが展示されている。
一方、 ちづさんの作品は、 ピンクや黄色に輝く花々を一面に描いた油彩画 「カノン」 「シエスタ」 など。 ちづさんは、 3月11日の震災以来何ができるか考えていたが、 「私には絵が描ける」 と急きょ二人展を開くことに決めたといい、 「絵を見てホッとしてもらえたら」 と話している。
訪れた同市大谷の藪中幸子さん(55)は、 「ちづ先生の明るい絵と、 泰弘先生の厳かな絵がとてもマッチしていますね。 和歌山ではなかなか見られないのでうれしいです」 と見入っていた。
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