2011年08月24日

04.文化・くらし

笑いと涙の「末摘花」 本番近づきリハに熱

和歌山市民オペラ協会 『オペラ 「末摘花」 ~榊原政常原作 「しんしゃく源氏物語」 による』

9月4日の本番までもう少し。 和歌山市民オペラ協会(多田佳世子会長)メンバーが、 第16回定期公演に向け熱の入ったリハーサルを行っている。 ことしの作品は、 笑いあり涙ありの 『オペラ 「末摘花」 ...

9月4日の本番までもう少し。 和歌山市民オペラ協会(多田佳世子会長)メンバーが、 第16回定期公演に向け熱の入ったリハーサルを行っている。 ことしの作品は、 笑いあり涙ありの 『オペラ 「末摘花」 ~榊原政常原作 「しんしゃく源氏物語」 による』。 東京から演出に訪れている杉オペラ演技研究所所長の杉理一さんは、 「きっと喜んでもらえ楽しんでもらえる公演になります」 と話している。

同作品は、 高校演劇で話題となった戯曲を、 杉さんがオペラ化して5年前に初演 (作曲は寺嶋陸也)。 こっけいな中にもしみじみとした 「あはれ」 の余韻を残し、 その年の三菱信託音楽賞奨励賞を受賞した。

登場人物は、 落ちぶれながらも源氏を信じて待つ、 容貌は醜いが心は優しい末摘花と、 姫を守る昔かたぎの乳母、 待遇の悪さに失望して去っていく現代娘さながらの女官たち、 成り上がり者で現実主義者の叔母ら。

演じるのは全て同協会の女性たちで、 関西弁の歌にもコミカルな演技にも全力投球。 杉さんの細やかな指導に、 リハーサル室には真剣な表情と熱気、 笑いがあふれている。

多田会長は、 「昨年東京で公演を見て感動し、 和歌山でぜひやりたいとお願いしました」。 多田会長とは17年来の知り合いという杉さんは、 「多田さんの指導の下、 皆さん熱心に一丸となって努力を重ねておられる。 幕が上がるのが楽しみです」 と話している。

会場は市民会館小ホール。 午後2時開演。 オーケストラは市交響楽団。 指揮は江田司さん。 制作は同オペラ協会。 平成23年度文化庁 「優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業」 で、 第32回市民文化まつり参加。

前売り4000円、 当日4500円。 チケットは市民会館や和歌の浦アート・キューブ、 各コミュニティセンター、 楽器店などで扱っている。

問い合わせは同協会事務局(TEL073・446・0101)。





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