業者が住民に説明 和歌山市の産廃処分場計画


事業について説明する西村代表㊧

 大阪府との県境、 和歌山市滝畑と上黒谷にまたがる山間部で建設計画がある安定型産廃最終処分場について、 計画に関わる産廃処理業者が5日、 山口地区公民館(同市里)で住民に事業概要を説明した。 住民側は計画の白紙撤回を求めており、 業者は今後も説明会を続ける方針だ。

 集まった住民約200人に対し、 産廃処理業者㈱フォーシーズン・ファクトリー(同市本町、 西村和能代表)の役員らが説明した。 同社は建設理由として、 「市内には最終処理場がなく、 他の自治体に依存しているのが現状で必要な施設」 と説明。 県内の産廃を受け入れる方向で進めており、 県外からの受け入れはしないとした。

 住民が懸念している安全5品目以外の有害物の搬入防止については、 契約前に持ち込み業者を調査することや、 処分場入り口で持ち込まれる産廃の検査を目視で行い、 記録を徹底するなどとした。 住民からは 「がれきや金属にはいろんなものが入り交じっている。 瓶などは有害物質が付いていないと確認できるのか」 「山口地区に処分場はいらない」 などと声が上がった。

 西村代表(52)は 「住民の皆さんの協力なくして絶対に成り立たないこと。 時間をかけて誠心誠意尽くしていきたい」 と話した。

 処分場は面積約19㌶、 容積約230万立方㍍。 廃プラスチック▽ゴムくず▽金属くず▽ガラス、 コンクリート、 陶磁器くず▽がれき類の安定5品目を埋め立て処分する。 平成25年の稼働を目指している。

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