県和歌山が男女とも団体V 高校総体アーチェリー


インターハイに向け練習に励む県和歌山の選手たち

 県高校総体アーチェリー競技の部が、このほど和歌山市の河西緩衝緑地公園アーチエリー場で行われ、団体戦では県和歌山が男女両部門を制した。個人戦でも男子は県和歌山の津田勇志(3年生)、女子は桐蔭の秋月咲知穂(3年)がともに大会新記録で2連覇に花を添えた。団体男子の県和歌山も大会記録を塗り替えるハイレベルな大会となり、インターハイでも優勝を射程圏内に捉えられるほど、メンタル面を含め戦力的にも充実。8月の新潟(燕市)を舞台に選手たちの活躍が楽しみ。

 アーチエリー競技は決められた時間内に72射を行い、720点満点でトータル点数を競い正確さと集中力が求められる。優勝した男子個人の津田は623点、女子個人の秋月は640点だった。団体戦は1チーム3人の合計で、アベック優勝した県和歌山の男子は3人全員が600点以上を達成した他、女子も500点後半の安定した成績を収め、いずれも2位の貴志川に圧勝した。同校ではインターハイに向け、選手それぞれの練習にも一段と熱がこもっている。
 男子チームの山本祐樹主将は「インターハイでの団体優勝に向け、チームの雰囲気もいい。このムードを大切にチームワークで頑張る」とし、女子チームの松本愛菜副主将は「みんなで悔いを残さないように、優勝を目指す」と意欲を示した。男子個人2連覇の津田選手は「インターハイは、高校最後の大会でもあり、今まで努力してきた力を思いっきり発揮する」と力強く語った。

 女子個人を大会新で2年連続優勝した秋月は、高校入学後にアーチェリーを始め、元五輪選手で県アーチエリー協会の西孝收理事長の指導を受けながら、着実に実力を付けてきた。秋月選手は「県大会では自己記録を大きく伸ばせた。自分の矢が的に当たった時は気持ちがよく、アーチェリーの魅力だと思う。この気持ちを大切にインターハイへ臨みたい」とした。

 【男子】《団体》①県和歌山(津田勇志、山田啓睦、山本祐樹)1836点②貴志川1670点《個人》①津田勇志623点②山田啓睦612点③栗田清貴(貴志川)608点④山本祐樹601点⑤吉田拓哉(神島)543点⑥花田拓海(貴志川)539点⑦前山皓亮(県和歌山)533点⑧坂本一磨(貴志川)523点

 【女子】《団体》①県和歌山(北村潮美、古田悠、愛瀬七菜)1723点②貴志川1457点《個人》①秋月咲知穂640点②北村潮美599点③古田悠590点④北山未加(神島)559点⑤愛瀬七菜534点⑥安藤美汐(貴志川)530点⑦松本愛菜(県和歌山)512点⑧林優奈(同)506点

 『県和歌山』主将=山本祐樹▽副主将=松本愛菜▽選手=津田勇志、北村潮美、愛七菜、伊藤加奈子、橋本安沙実、林優奈、河本光平、山田啓睦、殿田留巳、前山皓亮、古田悠、平川仁巳、山田剛史、東京龍希、金本夕暉、岡本紀香

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