地震に備え 高田機工が避難訓練


1次避難所を目指す勤務者

 近い将来発生が予想されている大規模地震と津波に備え、 海南市、 鉄骨・橋梁製造の高田機工和歌山工場 (谷俊寛工場長) は24日、 緊急地震速報を活用して避難訓練を行った。 「犠牲者ゼロ」 へ239人の勤務者が参加し、 キビキビ行動。 緊急時の体制や避難経路を確認するとともに危機意識を高めた。

 震度6弱の地震が発生し、 20分後に5㍍の津波が襲来すると想定。 工場に導入している㈱ニシハタシステム (和歌山市) の緊急地震速報システムを使い、 サイレンと音声による試験放送が響いた。 それぞれ身の安全を確保した後、 各職場単位で慌てず、 速やかに、 安全な経路で1次避難場所の社員駐車場を目指した。 けが人の搬送や重機の避難も行った。

 谷工場長は 「東日本大震災から約1年半、 東海・東南海・南海地震は必ずやってくるといわれており、 万が一の時は過酷な条件の中、 冷静で素早い行動が求められる。 きょうの訓練を忘れず、 同じ行動がとれるよう、 日ごろからシミュレーションしておいてほしい。 工場としても犠牲者ゼロの体制を構築していきたい」 とあいさつ。

 訓練に立ち会った海南市消防本部下津消防署職員の毛見和也さんは講評で 「津波避難はいち早く、 迅速に高いところへ逃げることが重要。 今後も対策に取り組んでください」 と話し、 協力を呼び掛けた。

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