生石高原で3年ぶり山焼き


頂上へ向かって燃え広がる火

 紀美野、有田川の両町にまたがる県立自然公園の「生石高原」(標高870㍍)で17日、春の風物詩となっている山焼きが行われ、県内外から訪れた観光客ら1000人が壮大な光景に見入った。

 山頂付近に広がるススキ草原の保全や再生を目的に両町や県が平成14年度から実施している。おととしは東日本大震災で自粛、昨年は荒天で中止となり、ことしは3年ぶり8回目となった。

 紀美野町の寺本光嘉町長と仁坂吉伸知事が無事の成功を祈ってあいさつし、勇壮な太鼓演奏が響く中、有田川町の中山正隆町長らと共に5人が点火。火はパチパチと大きな音を立て、一気に燃え広がった。

 この日は行政、消防、地元の関係者130人が作業。午前中に東側の5万5700平方㍍を順調に焼き終え、午後に西側の3万9300平方㍍分を焼き始めたが、6600平方㍍を焼いたところで風の勢いが増してきたため中止した。

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