紀陽ハートビーツV3 和歌山県バスケ春季大会


素速いドリブルで攻める紀陽銀行

 県バスケットボール協会主催の第9回GES杯・第67回春季大会が、4日から6日まで3日間にわたり中之島の県立体育館で開かれ、女子の部で紀陽銀行ハートビーツが、初出場以来負け知らずの3連覇を達成した。新入部員2人を加えた新チームで臨んだ最初の大会は、全試合3桁得点を挙げる圧勝だった。男子の部は、紀の国わかやま国体の強化チームとして誕生した和歌山クラブが、4連覇を目指したD―ride(ディー・ライド)を決勝で破り、初優勝を飾った。しんぽう写真館はこちらから

◇女子決勝 紀陽銀行 134―28 VIP

 2年前に紀の国わかやま国体を視野に、結成された紀陽銀行ハートビーツは、小野コーチの下、着実に力を付け、昨年秋の近畿実業団選手権では、滋賀銀行や第一生命を抑え、見事初優勝を決めた。近畿を制したパワーは、今大会でもさく烈、初戦のChumsを100点以上の差で破ると、準決勝ではSARUSから165点を挙げた。

 決勝では、前回と同じVIP・ANGELSと対戦した。開始早々、広倉(綾)や藤口のシュートが連続で決まり、リズムをつかんだ紀陽は、素速いドリブルで相手を振り切り着実に得点を重ね31―10で第1クオーターを終えた。第2クオーターでは広倉(千)から菅沼、青山と連携のとれた鮮やかなパスで、相手をほんろう。56―20で前半を終えた。後半に入っても紀陽の勢いは止まらず、前川や宮内、後藤のシュートで3試合連続の100点を突破。小野コーチの「足を止めるな」という指示に、選手たちは攻守にわたってスピードアップ。守備面では後半、相手に8点を許しただけで、第4クオーターは無失点と、反撃の隙さえ与えず134―28で無敗記録を更新した。

 紀陽銀行ハートビーツの安川主将は「新チームとなって初の公式戦。みんなで戦った。これからが本番なので、勝ち続けるというプレッシャーを楽しみに代え頑張る」と爽やかに話した。

◇男子決勝 和歌山クラブ 81―48 D―ride

 今大会が初の実戦となった和歌山クラブは、主将の知念や身長2㍍を超える劉をはじめ12人のメンバーが、1回戦からはつらつとした動きで、勝利に貢献。決勝では、初出場から3連覇と無敗を続けるD―rideと顔を合わせた。D―rideの田原や上野を軸にした攻撃に対し、和歌山の高さは脅威で、攻守にわたって劉や宮村らの活躍が注目を浴びた。試合は第1クオーターを20―12と和歌山がわずかにリードしたが、得点力で勝る和歌山が着実に得点を加え、第4クオーターでは33―7と圧倒。挽回を狙うD―rideを突き放し81―48で快勝した。

 和歌山クラブの知念主将は「初出場でみんな緊張していたが、優勝できほっとしている。目標は2015年なので、ここは通過点という気持ちだ。これからチームとして成長していきたい」と次へのステップを誓った。男女優勝メンバーは次の皆さん。

《紀陽銀行ハートビーツ》部長=竹中義人▽総括=今村芳憲▽コーチ=小野利充▽主将=安川明穂▽選手=広倉千夏、三矢紗由季、青山詠美、前川綾香、菅沼夏菜、高橋咲、後藤美紀、広倉綾乃、宮内智子、藤口由加里、安田理佐、武内彩乃

《和歌山クラブ》部長=山本良和▽コーチ=垣内信明▽主将=知念恭平▽選手=劉瑾、宮村悠、中岡佑太、平晃知、柳本博紀、三井峻輔、宮崎潤、高木智也、井上卓哉、大黒友暉、峯尾守

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