河北が優勝 和歌山県中学野球大会 紀北の部


優勝旗とともに河北ナイン

 第59回県中学校野球大会紀北の部決勝は4日、 和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で行われ、 河北が西脇を6―5の1点差で振り切り優勝した。 伊都から有田地方までの50チーム (合同含む) がトーナメントで激突。 地元対決となった決勝では、 河北の上野が2打席連続適時打と三振振り逃げでも1点を加えるラッキーボーイぶりを発揮、 この得点が決勝点となり、 終盤猛追をみせた西脇との接戦を制した。 両チームは6月8日に、 なぎの里球場 (湯浅町) で開かれる県大会に出場する。 しんぽう写真館はこちらから

◇決勝
河北
21100026
01000225
西脇

 河北・上間 (弘)、 西脇・中世の両投手の先発で幕を開けた決勝は初回、 河北が小南の左前打などで2死満塁と攻め、 上野の左超え2塁打で2点を先制した。 2回に1点を加えた河北は3回、 2死2塁から、 相手バッテリのわずかなミスを見逃さない走者の果敢な走塁で、 3塁に進み好機を広げると、 上野が確実に中前へ運び、 2打席連続適時打で、 西脇を突き放した。

 西脇の反撃に1点リードで迎えた最終回は、 2死3塁から相手守備陣の乱れを突き1点を追加した河北は、 再度3塁に走者を置き、 打席には上野が入った。 ひときわ大きくなった声援の中、 上野の打球は1塁ファールフライとなったが、 集まった3人の野手の真ん中に落ちるラッキーぶり。 期待にこたえられず結果は三振だったが、 ここで捕手が後逸、 この間に3塁走者がかえり、 振り逃げでも打点を挙げた。

 追う西脇は、 上間 (弘) から山崎、 野嶋とつないだ河北投手陣を終盤に捉え、 6回に2死1、 2塁から中世の左越え3塁打で2点。 最終回には無死満塁から大坪の中前適時打などで2点を加え1点差まで迫ったが、 力投する野嶋の前に、 後続が倒れ、 河北が1点差を守り切った。

 選手たちの胴上げに何度も宙に舞った河北・田中監督は 「時礼整感、 保護者とともにつかんだ勝利です。 県大会では、 今の自分の最高を求めて挑戦したい」 とし、 野嶋主将は 「優勝できて本当にうれしい。 今までの練習の成果が大会で生かせたと思います。 県大会では優勝を目指して頑張ります」 と意欲を示した。 4打点と活躍した上野選手は 「1打席目の2塁打は、 打った瞬間気持ちよかったです。 緊張していたけど、 思いっきり振り切りました。 最後の三振はやってしまったと思ったけど、振り逃げになってよかったです」と好結果に笑みもこぼれた。 両チームのナインは次の皆さん。

《河北》監督=田中基▽主将=野嶋惇登▽選手=岡崎悠太、山﨑拓哉、小山拓也、小南和槻、上野颯史、上間弘貴、亀井滉太、竹内祐紀、小林誠也、島本真宙、山本優太、飯島帝徒、島本崇希、杉本禎輝、坂本圭汰、上間由博、近藤健太、新井勇真、髙井翔馬

《西脇》監督=堀ノ内一博▽主将=西脇元▽選手=岡野稜、松井颯人、大坪晃太、赤羽陸、西本裕輝、中世大吾、森田雄大、青木陸人、辻本魁音、宮本一輝、川端健太郎、谷村一起、髙野颯太郎、森富城、福田龍之介、坊涼平、森口真圭、鶴我宙樹、由井野稜

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧