子どもでも安全「タグラグビー」 栄谷保育所が導入


大きなボールを抱え必死に逃げる園児

 タックルなしで誰でも安全に楽しめるラグビー 「タグラグビー」 に、 和歌山市内の保育所で初めて栄谷保育所 (同市栄谷、 落合夫三子所長) が取り組んでいる。

 通常のラグビーではボールを持った選手にタックルなどの激しい身体接触をしてボールを奪い合うが、 タグラグビーではタックルの代わりに、 ボールを持った選手の腰に付いている 「タグ」 を取る。 タグを取られた選手はボールをパスしなければならず、 子どもでも安全にボールを取り合うことができる。

 落合所長が小学生のタグラグビー大会を観戦した際、 保育所でもできないだろうかと提案し、 昨年12月にスタートさせた。 ラグビー経験のある市内の落合祐介さん (28) がボランティアで指導に当たっている。

15日は年長と年中の38人が参加した。 園児たちはボールを使って走りやパスの練習をした後、 タグを付けてグラウンドを駆け回った。 タグを奪ったら 「タグ」、 トライできたら 「トライ」 と大きな声で叫びながらはつらつとプレー。 転んで涙を流す姿も見られたが、 園児たちは 「(敵から) 逃げたりタグを取るのが楽しい」 「試合のために練習を頑張る」 と意欲満々だ。

 落合所長は 「タグラグビーを通して、 仲間を思いやり協力することの大切さに気付いてほしい。 体力づくりにもなれば」。 落合さんは 「ルールやあいさつもしっかり指導していきたい」 と話している。

 今後も定期的に練習し、 秋ごろには試合を行う予定。

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