「ご当地ナンバー」デザイン発表 和歌山市


決定したご当地ナンバーのデザイン

和歌山市は1日、50㏄以下の原付向けに導入する「ご当地ナンバープレート」のデザインを発表した。公募により市内在住の会社員、安原千紗さんの作品を採用し、海と山、マリーナシティ、和歌山城など市の魅力の数々が盛り込まれたデザインとなっている。11月からの交付を予定し、市をPRする独自のナンバープレートが各地を走ることになる。

市によると、ご当地ナンバープレートは全国約200市町村が導入している。静岡県浜松市は国産バイク発祥の地にちなんだバイク型、鳥取県北栄町は同町出身の漫画家・青山剛昌さんの代表作『名探偵コナン』のイラスト入りなど、各地域が特色あるデザインを採用し、観光PRなどに一役買っている。県内では有田川町が8月から、上富田町が9月から交付を開始する。

和歌山市は導入に向けて昨年12月、市民税課、観光課など7課8人によるプロジェクトチームを結成。デザインはことし4、5月に市内在住・在勤者から公募し、10~81歳の235人から266点の応募があった。チーム内で44点に絞り込み、市職員162人の投票により採用作品を決定した。

安原さんの作品は、左側に和歌山城と緑の森、右側に和歌山マリーナシティへと続くサンブリッジと海を配し、紀の川の流れを表現する緑のラインで結んでいる。森と上部の雲の線は、和歌山の頭文字「W」をかたどっている。安原さんは「自然豊かなイメージ、県外の方から見た和歌山市を想像し、アピールできるデザインにしようと考えた」という。

安原さんには5万円の市内共通商品券が贈られる。また、佳作に自営業の中畑康代さん、小学生の瀬戸愛梨さんの2人が選ばれ、1万円の商品券が贈られる。

市内の原付の登録台数は4月1日現在で5万7196台、年間の新規登録数は7600台程度となっている。

ご当地デザイン導入後は、従来のデザインと希望する方を選べるようになり、現行ナンバーからの交換も無料でできる。

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