救急車入れる待望の「町道谷線」完成 紀美野


テープにはさみを入れる福岡区長㊥や寺本町長(左から2人目)ら(右奥が旧道)

 紀美野町が谷地区で進めてきた町道谷線改良工事が完了し4日、現地で開通式が行われた。緊急車両が進入できなかった狭い道路に替わる待望のバイパス。町や地元関係者がテープカットで完成を祝い、安全を願った。

 町道谷線は田地区の国道370号から円明寺地区の県道まで延びる谷地区住民の生活道路。道幅が2~2・5㍍ほどしかなく車の対向、消防車や救急車を含む大型車の通行が困難だった。

 旧美里町時代に着手し、南北両側から徐々に整備。平成18年の合併以後、中央付近に当たる今回の区間に取り掛かった。

 18年度から25年度まで8年間の総事業費は約7億2000万円。谷川右岸の道路に替えて左岸に延長1342㍍、幅員5㍍のバイパスを設けた。

 開通式は谷地区の主催で行われ、40人が出席。寺本光嘉町長が「8年前に初めて見せてもらい、同じ町民の皆さまに文化的な生活環境の整備を約束しました。これで安心。皆さまと共にお祝いできてうれしい」と祝辞を述べた。

 福岡惠美区長が「念願の道路。車の通行、対向の困難、散歩の危険が解消されて区民一同喜んでいます」と謝辞。寺本町長、福岡区長、地元道路建設委員会の福岡正富委員長、町議会の上北よしえ副議長、産業建設常任委員会の仲尾元雄副委員長がテープにはさみを入れた。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧