幻の粉河の歌謡曲 情報提供呼び掛け
情報提供を呼び掛ける宮本さん㊨と尾崎社長
紀の川市の粉河を歌った歌謡曲「門前町は恋の町」を知りませんか?――。楽譜や音源が見つかっていない“幻のご当地ソング”を復活させようと、同市出身で県立粉河高校卒の歌手・宮本静さんと「観光特産センターこかわ」の尾崎政雄社長は、この歌に関する情報提供を呼び掛けている。
2年ほど前、地域住民から尾崎社長に同曲の歌詞が提供されたが、音源や楽譜がない上、作られた時期や誰が歌っていたのかも不明。歌について知っている人に情報を求めようと、わかやま新報に依頼があった。
ことしの夏、尾崎社長は粉河にゆかりのある宮本さんに経緯を説明し、ライブを依頼。宮本さんは「粉河に恩返ししたい」という思いから依頼を引き受け、尾崎社長とともに音源を探し始めた。
歌詞は3番まであり、粉河地区のとんまか通りを連想させる「トンマカ」や、粉河寺の「門前町」、「紀の川」などの言葉が使われている。
ライブは12月に粉河駅前の古民家山崎邸で開催予定。音源や楽譜が見つかれば宮本さんが歌う。当日は、宮本さんの実弟・金子ひろさんとのユニット「静かne。。。」として初めてステージに上がる。
宮本さんは「粉河の活性化のためにこの曲を歌いたい。どんなことでも構わないので、情報提供をお願いします」と話している。
情報は同センター(℡0736・73・8500)へ。
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