創立20周年で式典 大桑教育文化財団


財団について話す大桑理事長

 大桑教育文化財団(大桑※嗣理事長)の創立20周年式典が22日、和歌山市内のホテルで行われた。行政や歴代受賞者、財団関係者ら約100人が出席し、節目の年を祝った。

 同財団は、㈱オークワの創立者である故大桑勇氏(享年84)が、貧しくて学校へ行けなかった子どもの頃を思い出し、高い能力がありながら経済的な理由で大学進学をためらっている学生の援助と、地域社会への感謝の気持ちを込めて、家族と共に私財を投じ平成5年9月に設立。

 大学奨学金や外国人留学生援助の他、県内の文化、教育、スポーツなどの振興と向上のために事業を行っている。毎年約3500万円を奨学金、援助金、寄付金として贈り、これまでの総額は約6億5000万円になる。

 式では、大桑理事長が「設立の目的に沿って事業を遂行していけるのも地域の皆さまの理解と協力があってこそ。地域社会の発展を願い、30周年を目指して努力していく」とあいさつ。奨学生を代表して桑の芽会会長の谷口素紀さんと、文化活動援助団体を代表して県吹奏楽連盟理事長の森貞昌春さんが謝辞。谷口さんは、大学で学んだ技術や経験が仕事に生かされていることを話し「経済的支援が必要な人たちにとって希望を与えてくれる。今の私があるのは財団のおかげ」と礼を述べた。

※土偏に育

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