男子は雑賀名草、女子は八幡台V 和歌山県冬季ミニバスケ


 

 第40回県冬季ミニバスケットボール大会(小村文宏、古市多市大会会長)の決勝が23日、和歌山市の松下体育館で行われ、男子の部は、ことし合併した雑賀名草(和歌山市)が初優勝を飾った。夏季大会準優勝のSAKURA(岩出市)との対戦は、序盤からスピードあふれる果敢な攻めで69―38と圧倒した。1点を争う大接戦となった女子は、八幡台(和歌山市)が御坊に反撃を許さず、終盤のリードを守り切り14年ぶり7回目の栄冠を手にした。

 ◇男子決勝
 雑賀名草69(21―3、8―16、15―9、25―10)38SAKURA

 ◇女子決勝
 八幡台25(6―10、8―3、4―5、7―6)24御坊
 大会は男子19、女子17チームによるトーナメント戦が行われた。厳しい選手不足のため前回まで2連覇の雑賀と名草が合併した男子の「雑賀名草」は、初陣の夏季大会では未完成だったチームを、今西代表、永広コーチの下、見事に仕上げ、2回戦では今大会最高の114点を挙げるなど、積極的な攻撃が注目を集めた。

 決勝では、第1クオーターの開始早々から長身の平井、池田を軸に、スピードを生かした三木の攻撃がさえ、21―3と主導権を握った。第2クオーターからは主将の今西も加わり、ロングパスやコートを広く使った攻撃を展開、狹間を中心に挽回を狙うSAKURAと激しい戦いになったが、後半一気に、雑賀名草が突き放し31点差で圧勝した。

 雑賀名草の今西代表は「本当にうれしい。子どもたちがよく頑張った結果だ。これからも努力を重ね、全国でまず1勝を目指したい」とした。今西主将は「1年間ずっと負けてばかりだったが、頑張ってきた成果がやっと実った。これまでは自分たちのチームだったが、全国では和歌山県のチームとして戦いたい」と意欲を見せた。

 女子決勝は、第1クオーターでリードを奪った御坊が優位にゲームを進めたが、八幡台もここ一番では勝負強さを発揮。前半終了間際に1点を勝ち越し、中盤逆転を許した第3クオーターも左向伶のシュートで同点をした。第4クオーターでも、主将の的場や鶴田を中心に粘り強く攻め、1点リードされたまま、残り40秒を切ったところで大瀬が逆転のゴールを決め25―24とした。御坊はフリースローの好機を生かせず、八幡台が大接戦を制した。

 八幡台の鶴田コーチは「子どもたちの力を信じていたが、最後まで粘り強くよく頑張った」と祝福。的場主将は「優勝できてうれしい。チームのみんなが協力してつかんだ結果だ」とほほ笑んだ。

 大会の規定(1チーム学区4以内)により3月28日から東京・代々木体育館で開催される全国大会には男子が雑賀名草、女子は御坊が県代表となる。

 3月初旬に奈良で開かれる近畿大会には、女子優勝の八幡台をはじめ、男子準優勝のSAKURA、3位のKIBI、4位のSHIKAKITA、女子3位の名草、4位のKIBIが出場する。

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