消費増税まで1週間 家電など売上好調

冷蔵庫の説明を受ける客
冷蔵庫の説明を受ける客

 4月1日の消費税率の引き上げまで一週間を切った。今回、平成9年に施行された税率5%から8%へと17年ぶりの引き上げとなる。「5%のうちに購入を」と、和歌山市内でも電化製品や日持ちする生活用品などを中心に駆け込み需要の動きが見られる。

 ヤマダ電機テックランド和歌山店(同市三葛)では、年度が切り替わるこの時期は決算セールや新生活の準備などで売れ行きが伸びるが、ことしは2月から例年以上に伸びているという。冷蔵庫や洗濯機の大型家電や、レンジや炊飯器といった調理家電の売り上げが例年より1・5~2倍増。中でも最新機能付きの高価な製品が好調に推移しており、プリンターインクや電球など消耗品も合わせて買う「ついで買い」も多いという。

 3月に入ってからは従業員たちは連日、客の対応に追われている。夫婦で冷蔵庫を見にきたという30代の夫婦は「冷蔵庫、洗濯機、テレビと買い替え時期がきている。3月中に1つでも購入しようかと」と話していた。

 市内などでチェーン展開するスーパーでは、トイレットペーパーや洗剤、調味料、酒類など、計画的に購入するための広告を店内に表示するなどして主婦目線で対応。日用品を中心に酒、たばこの売り上げが伸び、増税前最後の3連休となった21~23日は普段の休日よりも客足が増えた。

 近鉄百貨店和歌山店(同市友田町)では、海外輸入ブランドといった高級品が例年の同時期に比べて1・2~1・3倍に増加。2月から春物衣料を入荷していたが気温の影響もあり、3月に入ってから買い求める客が増えてきている。また、化粧品売場では買いだめの動きもあり、品切れにならないようにと十分な在庫の確保に気を配っている。

 有田市から買い物に来ていた60代の女性は「3%消費税が上がると家計に大きく影響する。値段の高い商品を今のうちに買うようにしている」と対策を練っていた。同店では4月以降、お買い得商品などを展開しながら、サービス面で工夫を凝らすとしている。

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