万年筆、無料で修理 17日まで近鉄で「ペンクリニック」

ペンドクターが万年筆の状態を説明
ペンドクターが万年筆の状態を説明

 使えなくなった万年筆をその場で診断・修理してくれる「ペンクリニック」が16日、近鉄百貨店和歌山店(和歌山市友田町)4階の文具BOX前特設会場で開かれ、年季の入った万年筆などが次々と持ち込まれた。17日にも実施する。

 年2回開かれる毎回好評の催しで、㈱パイロットコーポレーションのペンドクター、奥野浩司さん(48)が来店。16日には「文字がかすれる」「インクの取り替えができない」などの相談が寄せられた。

 奥野さんがルーペでペン先をチェックし、洗浄したり、サンドペーパーを使うなどして調整。長く愛用するための使い方や手入れの仕方を丁寧にアドバイスしていた。
 湯浅町湯浅から訪れた山本章文さん(62)は、父親の形見という万年筆と、新婚旅行で買ったというモンブラン社製の計2本を持参。「調整してくれる所がなかったのでありがたい。息子や、いずれは孫にあげられるよう大切に使いたい」と満足の様子。

 同店では「ほとんどは簡単な修理で済むものが多いです。この機会にぜひご来店ください」と呼び掛けている。

 洗浄など簡単な修理は原則無料。部品を使っての修理や、故障状況により修理に日数や修理代金がかかる場合もある。

 午前10時~午後5時。一人2本まで。問い合わせは同店(℡073・423・2836)。

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