トライアンズ日本一へ 21日ファイナル開幕


決戦への意気込みを語る川村選手(19日、ノーリツアリーナ和歌山)

プロバスケットボールNBLの日本一を懸けたプレーオフファイナルがきょう21日、いよいよ東京で開幕。ウエスト代表の和歌山トライアンズは、イースト代表の東芝ブレイブサンダース神奈川と激突する。トライアンズの川村卓也選手は19日、今季最後となったホームでの練習を終え、「本当にゼロからのスタートだった。地道に経験値を上げ、我慢強く戦ってきた集大成をファイナルで出したい」と、最終決戦へ意気込みを語った。

決戦の舞台は渋谷区の国立代々木競技場第二体育館。日程は21、22、24、25、26日の最長5日間、5回戦制で、3戦先勝すると優勝が決まる。トライアンズにとっては完全にアウェーとなるが、川村選手は「どんなときも一緒に戦ってきた仲間とチャンピオンを穫れる数少ないチャンス。自分自身楽しみながら、自分たちの方が力がない、経験がないということをしっかり認めて、全力で臨みたい」と力を込めた。

今季限りで引退する永山誠主将は「最後に大きな舞台でチームメートと戦えるのが本当に楽しみ」。パナソニックが休部になった当時から、いまの状況は「まったく想像できなかった」と言い、これまでの仲間の活躍に感謝した。ブースター(ファン)には「遠い場所になるが、本当に皆さんの応援が力になる。期待してます」と呼び掛けた。

ジェリコ・パブリセビッチヘッドコーチは対戦相手・東芝について、「素晴らしいセンターのファジーカス選手、シュート力やバスケIQの高い辻選手を中心に、帰化選手の磨々道(ママドゥ)、ボーズマン、栗原選手と、とてもいいメンバーをそろえている。若くて勢いのあるチーム」と分析。自チームのコンディションについては、川村選手のけがなど万全ではないとしながら、「モチベーションがとても高いので、十分に乗り越えて優勝をつかめる」と力強く話した。

両チームの今季戦績は、トライアンズが41勝13敗(勝率75・9%)、東芝が46勝8敗(同85・2%)。両者はこれまで4回直接対戦し、トライアンズが3勝している。

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