高齢者施設など訪問 芸能県人会

陽気な河内音頭を響かせる文福さん㊥
陽気な河内音頭を響かせる文福さん㊥

 県内出身のタレントらでつくる和歌山芸能県人会のメンバーは7月29日、岩出市や紀の川市の高齢者や児童福祉施設を訪れ、元気と笑顔を届けた。

 同会は平成11年の発足以来、県内各地を訪問。この日は落語家の桂枝曾丸さんや歌手の宮本静さんをはじめ、マジシャンやタップダンサーなど、多彩なメンバー11人が参加した。

 このうち、紀の川市粉河の特別養護老人ホーム「白水園」(狭間秋友園長)には、落語家の桂文福さん(61)や演歌歌手の南美枝子さん、林健二さんの3人が訪問した。

 文福さんは龍門山や荒川のモモ、紀州備長炭など、地元の地名や話題を取り入れた郷土色たっぷりの謎かけや小話を、たたみ掛けるようなテンポの良さで披露。50年目のプロポーズで不老長寿を願う新作落語「金婚旅行」も演じ、会場には大きな笑いが起こっていた。

 フィナーレは得意の河内音頭を〝いい声〟と節回しで披露。お年寄りも手拍子で参加して盛り上がり、3人は「明るく笑って長生きして」と伝えた。

 同市桃山町出身の文福さんは「青春時代を思い出す懐かしい場所。少しでもふるさとへの恩返しができるよう、これからも活動を続けていければ」と話していた。

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