過半数の7万票目指し 和歌山市長選

3日に告示された和歌山市長選。候補者は、街宣や街頭演説などで、有権者に必死のPR。各陣営は、投票者数の過半数になると予想される7万票獲得を目標に定め戦う。有権者の反応はまだ鈍いようで、ある陣営関係者は「投票をお願いすると、『市長選は何人出るの』との声もある」と苦戦している状況も。各陣営のこれまでの動きを追った。

届け出順に、尾花正啓候補は、出陣式でも自公民の各党応援弁士がそろうなど、組織の全面支援を受けて戦う。「今選は2位をどれだけ離せるかの選挙」(関係者)との声もあり、独走態勢を狙う。

中津孝司候補は、推計会員2万人ともされる労働組合などでつくる「活気ある住みよい和歌山市をつくる会」を支持母体に、街宣などで票の上積みを図る。特に集団的自衛権行使反対を訴える。

遠藤富士雄候補は、着実に支持層を広げている。「スケジュールが取れないほど会社などからお呼びが掛かっている」(陣営関係者)と手応えも十分。ミニ集会などで、あと一踏ん張り。

小早川正和候補は、市内で生まれ育った洋服屋の商売人として、市民目線の訴えで支持を広げたいところ。市長選以外にも「和歌山見張り番」として街宣活動を行っており、市民への浸透を図る。

浜田真輔候補は、19年前の市長選で、4万5000票を獲得している。今選ではさらなる得票増を狙う。経営者としての人脈を最大限に生かし、支持を広げる。「反応も良くなっている」と本人。

芝本和己候補は、若さを全面的にアピール。陣営スタッフも若く、フレッシュなイメージで選挙戦を戦う。地道な選挙だが、若い層と地盤の河北地区の票を確実に固め、当選を目指す。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧