観光振興のDMO設立へ 紀の川市で初会合

 フルーツを中心とする和歌山県紀の川市の魅力ある地域資源を生かした活性化を目指す「紀の川市観光地域づくり組織(DMO)」設立準備委員会の第1回合同会議が8日、市役所で開かれた。市と和歌山大学、近畿日本ツーリスト和歌山支店の3者が連携し、取り組みを進めていく。

 国の地方創生推進交付金(31年度までの3カ年計画)を活用した事業。委員は市商工会やJA紀の里、JR西日本和歌山支社、和歌山電鐵など13の団体、企業で構成する。

 年中、フルーツが豊富に採れるフルーツ産地としての強味や直売施設「めっけもん広場」、和歌山電鐵貴志川線の貴志駅、道の駅「青洲の里」などの観光拠点を生かし、同市ならではの戦略で地域の活性化を図っていく。また、明確な方向性を示すことで各団体の連携も強化していく。

 会議には約30人が参加。冒頭で林信良副市長は「一致団結し、観光のまちを目指したい」とあいさつした。準備委員会の役職選任があり、和歌山大学経済学部の大澤健教授が委員長に選ばれ、「皆さんに活躍をしていただけるよう、力を尽くしていきたい」と述べた。

 その後、大澤委員長は基調説明を行い、同委員会の今後の進め方を紹介。地域づくりの技術と集客の技術を持った組織をつくる必要性を説き、勉強会を開いて本年度中にモニターツアー(商品)を作成、実施することなどの方向性を示した。

あいさつする大澤委員長(正面右)

あいさつする大澤委員長(正面右)

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