楽しみながら科学に親しむ 島ものづくり塾

未来の科学技術の進歩を担う子どもたちを育てようと、公益財団法人「島財団」が主催する「島ものづくり塾」の小学校1~3年生対象のクラスが1日、和歌山市本町のフォルテワジマで開講。約30人が工作を楽しみながら科学の不思議を体験した。

同財団は島精機製作所(和歌山市坂田)の島正博会長が2019年に創設。毎年人気の講座で、ことしは同クラスで1234人の応募があった。来年2月までの期間中に、ロボットのプログラミングや、人工イクラを作る講義などを予定している。

入塾式で島会長は「失敗やつまずきから成功につながることが多い。工夫しながらやり直し、うまくいくことで、いろいろな技術や知恵が身に付き、発見や発明につながります」とメッセージ。大江嘉幸理事長が塾生一人ひとりに入塾証を手渡して歓迎した。

式後には、「風やゴムの力で動くものを作ろう」をテーマにした第1回の講義があり、元小学校教諭の井上一晴さんが講師を担当。学校の元教諭や、和歌山信愛大学の学生たちもサポートした。

紙製の風車や飛行機作りでは、折り方や重りの位置によって、回転の具合や飛び方が違うことを学習。何度も調整したり、工夫したりしながら試していた。

竹ひごに帆を張り、ねじったゴムの力で飛ばすプロペラ式おもちゃを完成させた子どもたちは大喜びの様子で、みんなで飛ばし合いを楽しんだ。

木本小学校3年生の大橋凛さんは「理科や絵を描くのが好き。プロペラの飛行機が高く上がってうれしかった」と笑顔。ユー・チューバーになるのが夢だという有功東小学校3年生の山本怜万(りょうま)さんは「自分で作ったもので遊べるのが楽しい」と工作に夢中だった。

 

手作りした風車がうまく回転するか確認する子どもたち

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧