おいしい日本酒に期待 平和酒造で田植え
和歌山県海南市溝ノ口の平和酒造㈱(山本典正代表取締役社長)で5日、酒米、山田錦の田植え体験が行われた。
SNSで募った人や同社商品を取り扱う県内外の飲食店関係者ら122人が参加。広さ1・5反の田んぼに手作業で苗を植えた。
体験を通し、作り手の思いや作り方などを深く知ってもらいたいと、16年ほど前から始まった恒例行事。同社の代表銘柄の日本酒「紀土」の原料として使う。
山本社長(44)は「皆さんの力を一つにして田植えができたら」とあいさつし、野上八幡宮(紀美野町小畑)の薮洋平宮司による御田植え開始奉告祭の後、田植えをした。
軍足を履いた参加者らは泥水に足をとられながらも2、3本の稲の苗を、印に沿って均等になるよう植えていった。「腰が痛い~」「こつは手首まで入れ、臆病にならないこと」などと会話しながら作業を楽しんだ。
東京から初めて参加したという斉藤光輝さん(24)は「直線に均等に植えていくのが難しかった。次に飲むお酒はひと味もふた味も変わると思う。貴重な体験ができた」と笑顔だった。山本社長は「いいお米、いい酒にしてお返しできたら」と話した。今秋、同米を刈り取るイベントが実施される。

印に沿って丁寧に苗を植えていく参加者
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