わたしたちのくふう展 受賞29作品が決まる

和歌山県内の小中学生が考えた発明作品を募る「私たちのくふう展」の受賞29作品が決まった。県発明協会(島正博会長)と雑賀技術研究所(高橋裕輔理事長)が共催。子どもたちの豊かな観察力と想像力を養うことなどを目的に、54回目の開催。県内55の小学校から376作品の応募があり、審査会で九つの賞に29人が選ばれた。

入賞作品は、このほど和歌山市本町のフォルテワジマで展示された。

このうち、近畿経済産業局長賞には、和歌山市の四箇郷北小学校4年、北村康恵さんの「じいじの菊作りのための扇風機」が選ばれた。

北村さんの作品は、夏の暑さの中、ビニールハウスで菊を育てる祖父のために考えたもの。センサーを使って、室内が高温になると自動的に扇風機が回る仕組みの装置。北村さんは「本を参考にして、プログラミングを自分で考えた。5回以上失敗したけど諦めず取り組んで完成した。おじいちゃんに『ありがたい』と言われた。受賞してうれしい」とにっこり。

発明協会会長奨励賞には、中貴志小学校(紀の川市)6年、稲葉勇人さんの、かさばるごみを小さくしようと考えた「発ぽうポリスチレンカッター」などが選ばれた。稲葉さんは「家族にアドバイスをもらいながら試行錯誤を重ねて作った。発明を考えるのは楽しい」と笑顔だった。

その他、各賞の受賞者は次の皆さん。

【発明協会会長奨励賞】
「風力発電の原理」前田佳奈(高野口小6年)▽「ノータッチ害虫捕獲駆除装置」阪部旬(隅田小6年)

【県知事賞】
「目薬ヒット!」玉川寛人(池田小5年)▽「きんこ」井川芽依(安楽川小2年)
▽「きらきらのれんと空とぶつる」朝倉葉月(清水小5年)

【県教育委員会教育長賞】
「熱中症戦隊冷えるんジャー」田渕佑樹(野上小6年)▽「鉄orプラスチック分別機」森碧(安楽川小4年)▽「中みまる見えおもしろオルゴール」山本花菜(岩出小2年)

【和歌山市長賞】
「電動ねこじゃらし」横田朝陽(東山東小3年)▽「キャタピラロボット」小川翔琉(雑賀小1年)▽「ギョギョギョなウロコ」淺間譲士(吹上小2年)

【日本弁理士会関西会長賞】
「リサイクルエコバッグ&人形」井原翠乃凜(安楽川小2年)▽「パッと開く!大きな飛沫防止シート」蔦谷理愛(和大付属小6年)▽「せんぼうきょう」藤川菫(西部小1年)

【テレビ和歌山賞】
「すずしい夏休み」中結哉(箕島小5年)▽「ぼくのはこラジオ」梶谷陸(あやの台小4年)▽「だんぼうりんぐ」山本華音(岩出小1年)

【和歌山県発明協会会長賞】
「リサイクルパラシュート」森上いろは(調月小5年)▽「土まで水やりシステム」山田朔也(中貴志小4年)▽「ドリンクバー!」田中大翔(田中小5年)▽「パラソルハンガーで再現!!地球と月の関係」赤木佑治郎(山崎北小6年)▽「SDGs貝合わせ」隅田能司(隅田小4年)

【雑賀技術研究所会長賞】
「ガウス加速器」隅田能史(隅田小6年)▽「回るバレリーナ」髙岡志帆(宮小4年)▽「オバケさがし」北田蓮音(粉河小4年)▽「未来のための風力発電」柏木脩汰(同小6年)▽「ビー玉コースター」𠮷水颯汰(岩代小3年)

 

島正博会長と表彰状を手に笑顔の北村さん

 

出口博之専務理事から表彰状を受け取る稲葉さん

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